パチンコ・パチスロで使われる実務用語・俗語を、遊技者側と業界側それぞれの 使われ方から整理した用語集です。言葉の意味を断定するのではなく、 実際の使われ方と本サイトでの位置づけを分けて掲載しています。

S(スタート)

一言でいうと

アウト100個あたりの有効スタート数

遊技者側

基本的に使われない。遊技者は主に千円あたりの回転数という形で捉える(例:17.8回転/k)。

業界側

通常時の単位時間あたりに図柄が変動した回数を表す基本指標。一定条件で測定される性能値として定義され、営業中はアウト100個あたりの有効スタート数として管理される。

回転単価

一言でいうと

1回転あたりの期待収支

遊技者側

期待値稼働では、1回転あたりの期待収支を表す指標として使われる。実際に打った通常時回転数と組み合わせることで、理論上の期待収支を算出する基準となる。

業界側

業界では「回転単価」という名称は一般的ではなく、S(スタート)・B(ベース)・TY(大当たり1回あたりの平均獲得玉数)を基に、個別台の性能や理論差玉を管理する。回転単価に相当する値は、これらの指標から導き出せる。

このサイトでの扱い

本サイトでは、回転単価を実測した回転数から期待収支を評価するための 基準として位置付けます。ボーダーラインは理論上の損益分岐点、 回転単価は実際の収益性を評価する指標として区別します。

仕事量

一言でいうと

実際の消化量をもとに積み上げた数値

遊技者側

期待値として呼ばれることが多いが、実際には理論上の単価に実際の消化量を掛けて積み上げた数値である。パチンコでは回転単価と通常時回転数を基準とするためその日の期待収支とは区別して考える必要があり、スロットでは理論上の単価と総ゲーム数を基準とするため、その日の期待収支と一致することが多い。

業界側

業界では「回転単価」が一般的な管理指標ではないため、「仕事量」も一般的な管理用語ではない。期待値稼働コミュニティで広く使われている実務用語である。

千円スタート

一言でいうと

1000円で何回転できるかを表す実測値

遊技者側

「千円で何回転」「◯kで何回転」のように円建てで語られるのが一般的で、実測をもとに台の良し悪しを判断する基準になる。実際には、250玉と通常時の返し玉を消化するまでに得られた回転数を表す。保留止めなどの打ち方や、残保留が実質無抽選となる仕様、大当たり・電サポ中に残保留が補充される仕様など、機種の構造によって、実際に回せる回転数は左右される場合がある。

業界側

ホールコンピュータに出力されるS(有効スタート)・B(ベース)などの信号から算出される、1000円あたりの回転数を表す管理指標(千円スタート(回転/k)=S×250÷(100-B))。

このサイトでの扱い

このサイトでは、千円スタートは遊技者本人が実際に観測した1000円 あたりの回転数を基準として扱います。業界では管理指標としても 用いられる言葉ですが、本サイトは遊技者側の視点で確率や期待値を 学ぶことを目的としているため、実測値に統一して解説します。

ベース

一言でいうと

業界と遊技者で意味が変化した用語

遊技者側

スロットでは「50枚あたりの平均ゲーム数」の意味で広く使われる。一方パチンコでは、一般には「1kで何回転」のように回転数で表現されることが多く、ベースという言葉自体は詳しい層が業界と同じ意味(通常時の出玉率)で使う場合がある。

業界側

本来は通常時の出玉率(%)を指す言葉として使われる。パチンコでは特賞中、スロットではボーナス・AT等を除いた通常時を対象とし、B%(吸い込み率)と対になる百分率で表される。

このサイトでの扱い

混同を避けるため、回転数の文脈では「50枚あたりの平均ゲーム数」「1000円あたりの回転数」、百分率の文脈では「通常時の出玉率(%)」と、指す内容を明示して表記します。なお「機械割」はボーナス・AT等を含む機種全体の出玉性能を指す別概念であり、「ベース」とは対象範囲が異なるため区別します。

ボーダーライン

一言でいうと

損益が±0になる理論上の回転数

遊技者側

ボーダーラインは、交換率・出玉・持ち玉比率・時短中の増減・技術介入など一定の条件を前提として算出される理論上の損益分岐回転数である。条件によって現金基準・持ち玉基準など複数のボーダー値が存在し、期待値稼働では台選びの基準として広く用いられる。

業界側

ホールの計数管理では、ボーダーラインに相当する概念は「損益分岐割数」および「損益分岐出玉率」である。損益分岐割数は交換率によって決まり、損益分岐出玉率は交換率と玉単価(遊技密度)を基に算出される。回転数ではなく、出玉率を基準に損益を管理する点が遊技者側との違いである。

このサイトでの扱い

本サイトでは、ボーダーラインを条件付きの理論上の損益分岐点として位置付けます。実際の収益性は、実測した回転数から求める回転単価によって評価します。

更新履歴

  • 初版公開(S・回転単価・仕事量・千円スタート・ベース・ボーダーラインの6語を収録)